概要
説明
昨今、自動運転車開発の加速や、クルマを魅力的に差異化する新しい機能を開発するため、車載情報システムにおけるソフトウェア開発はますます大規模・複雑化しています。車載ソフトウェア開発への新規参入も増加している一方で、優秀で専門性の高いエンジニアの確保や、車載特有の開発環境の整備が急務となっています。そこでルネサスは、Automotive Grade Linux (AGL) やGENIVI®といったオープンソースコミュニティにおいて標準化が進む車載Linuxプラットフォームを容易に構築でき、高い拡張性をもち幅広い用途に使用可能な、車載ソフトウェア開発用の「R-Carスタータキット」を開発しました。
車載として高いコンピューティング性能を有するハードウェアを使用して、最先端のオープンソースソフトウェアを活用できるため、”プロフェッショナル・コミュニティ”のエンジニアは、1人1台を手元に置くことで、高度で専門性の高いソフトウェア開発に専念でき、新しい車載コンピューティングシステムを早期に実現することが可能です。
R-Car H3e-2G スタータキット Premier (RTP8J779M1ASKB0SK0SA003)
車載最高レベルの演算性能と強力なコンピューティング・ライブラリをサポートし、究極の車載コンピューティング開発環境を実現。
旧スタータキットシリーズ (EOL)
”サポート”章を参照ください。
特長
- ”プロフェッショナル・コミュニティ”に向けて、オープンな車載Linux環境を容易に実現可能
- 車載Linux環境を、新規参入のエンジニアでも容易に実現できるよう設計し、低価格のため1人1台の入手が可能。
- 先進的なHMIソフトウェアや、コグニティブ・コンピューティングを支援する強力なコンピューティング・ライブラリを提供し、車載実績のあるQNX®のリアルタイムOSなどをサポート。専門性の高いプロフェッショナル・コミュニティに向けた車載ソフトウェアの開発プラットフォームとして有用。
- 高い拡張性を有するため、幅広い車載コンピューティング用途に使用可能
- 車載コンピューティング開発に必要な周辺インタフェースを実装。さらにR-Carのすべての周辺端子を使用できる440ピンの拡張ポートを用意し、シンプルな最先端のコンピュータービジョン開発環境から、統合コクピットのような大規模システムのプロトタイピングまで、幅広いコンピューティング用途で利用可能。.
製品仕様
- CPU
- R-Car スタータキット Pro(R-Car M3搭載)
- Arm®Cortex®-A57 (Armv8) 1.7 GHz dual core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 48K/32K, L2 cache 2MB
- Arm Cortex-A53 (Armv8) 1.3 GHz quad core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 32K/32K, L2 cache 512K
- memory controller for LPDDR4 2GB in 2 channels, each 32-bit wide
- R-Car スタータキット Premier(R-Car H3搭載)
- Arm Cortex-A57 (Armv8) 1.5 GHz quad core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 48K/32K, L2 cache 2MB
- Arm Cortex-A53 (Armv8) 1.2 GHz quad core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 32K/32K, L2 cache 512K
- memory controller for LPDDR4 4GB in 2 channels, each 64-bit wide
- R-Car スタータキット Premier(R-Car H3e-2G搭載)
- Arm Cortex-A57 (Armv8) 2.0 GHz quad core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 48K/32K, L2 cache 2MB
- Arm Cortex-A53 (Armv8) 1.2GHz quad core, with NEON/VFPv4, L1 cache I/D 32K/32K, L2 cache 512K
- Memory controller for LPDDR4 4GB in 2 channels, each 64-bit wide
- three-dimensional graphics engine
- video processing unit
- 3 channels display output
- 6 channels video input
- SD card host interface
- USB3.0 and USB2.0 interfaces
- CAN interface
- Ethernet AVB
- PCI Express interface
- R-Car スタータキット Pro(R-Car M3搭載)
- メモリ
- internal 384KBytes system RAM
- 64 MBytes HyperFlash™
- 16 MBytes QSPI flash
- 8/32/64/128 GBytes eMMC
- microSD card slot
- 端子
- CN1 expansion connector 440pin
- CN2 QSPI flash module
- CN3 debug JTAG
- CN4 HDMI
- CN5 USB 2.0
- CN6 push-pull microSD card socket
- CN7 Ethernet connector RJ45
- CN8 LINE out
- CN9 MIC input
- CN10 debug serial
- CN11 CPLD programming JTAG
- CN12 debug serial
- CN13 main power supply input (5V DC)
- CN14 CPU fan
- ボード仕様
- Dimensions: 100mm × 100mm
- Height: 57mm (with FAN)
- External power supply 5V / 4A-8A, ripple & noise (Vp-p) full load 200mV
アプリケーション
ドキュメント
|
|
|
---|---|---|
分類 | タイトル | 日時 |
マニュアル-開発ツール | PDF 2.74 MB | |
マニュアル-ハードウェア | PDF 13.96 MB | |
回路図 | PDF 22.29 MB | |
3件
|
設計・開発
ソフトウェア/ツール
ソフトウェア/ツール
Software title
|
Software type
|
会社名
|
---|---|---|
コネクテッドカー向けアプリケーション配信管理システム AosEdge Platform コネクテッドカーの新たなUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供するソフトウェアを配信・運用できるV2C(Vehicle to Cloud)プラットフォーム「AosEdge」
|
Software Package | EPAM Systems, Inc. |
1件
|
関連ボード&キット
Kingfisher
R-Car Starter kit Premier/Pro の機能拡張ボードで、最大8カメラ、Wi-Fi/BT, CAN、Multi Audio等の多彩なファンクションを搭載しています。統合コックピットドメインコントローラ、車載インフォテイメント、デジタルインストルメントクラスタ、ドライバーモニタリングシステムなど、よりリッチな車載アプリケーション開発が可能になります。
CCPF-SK (Connected car platform evaluation board)
R-Car Starter kit Premier/Pro 向けの拡張ボードで、コネクテッドカー向けの開発に適しています。ボードにはケースが付属しており12Vで駆動するため、車両へと持ち込んでの検証も容易です。また、事前にビルド済みのSWを配布しているため、各種クラウドサービスとの連携したサービスなど、コネクテッドカー向けアプリケーションの開発を迅速に始めることが可能になります。
自動運転機能の効率的なインテグレーションのための、ソフトウェアおよび開発支援環境を備えた試作ECU用HADプラットフォーム
RazorMotionは、ルネサス とTTTech Computertechnik AG(以下、TTTech)が共同開発しました。
ハードウェアは、HADソリューションキットと同様に、2つのR-Car H3 SoC(システムオンチップ)およびRH850/P1H-Cマイコンで構成されており、ASIL-D機能安全(注1)に対応するECU開発をターゲットに開発しました。
自動運転車の実現に向けては、センシング処理や経路計算など、多くのソフトウェアを並行で開発する必要があります。このRazorMotionは、TTTechのソフトウェアプラットフォーム
製品選択
適用されたフィルター